(tozaifx_com)東西FXの公式ブログ

海外FX会社(ブローカー)の無料口座開設サポートと言えば、東西FXの公式サイト。使いやすい無料の口座開設サポートサービス、キャッシュバックキャンペーン実施中、詳細情報、新着情報・FXニューズ、FXを学ぶ、無料FXツールを展開で、FXがはじめての方でも安心です。

FXニュース:今週の日米英の金融政策会合前の持ち高調整と金利差拡大予想

FXニュース:最新の米国経済指標が強弱入り混じる方向性の乏しい内容に|

参照元 URL 

FXニュース:今週の日米英の金融政策会合前の持ち高調整と金利差拡大予想

FXニュース:今週の日米英の金融政策会合前の持ち高調整と金利差拡大予想

東西FXニュース – 2022年9月19日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 最新米経済指標のミシガン大消費者信頼感指数が上昇するも市場予想に届かず
  • 長期金利が一時3.49%超の日米金利差拡大と低下時のドル売り円買い抵抗も
  • 今週の米連邦公開市場委員会FOMC)でも大幅利上げ継続予想が優勢

本日2022年9月19日月曜日の日本市場は敬老の日の休場で、英国市場も女王国葬で休場であるが、通常通り開場中の世界FX市場では、日本時間の東京外国為替市場相当の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、ドルの安値で円の高値が朝9時前の142円65銭前後から、ドルの高値で円の安値が17時前の143円54銭前後の値動き幅約89銭で、今夜17時の東京終値相当時間は143円49〜50銭前後で、前営業日の金曜17時の前東京終値の143円44〜46銭付近と比較すると、約5銭の円安ドル高であった。今朝は前営業日比で円高ドル安に転じていた時間もあったが、午後には逆転した。

市場の流れと値動きの原因はまず、先週末の金曜の夜から土曜の朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、金曜の22時頃に米長期金利が一時3.49%を超えており日米金利差拡大でドル円は143円35銭付近の市場高値を記録していたが、23時に発表された最新の米国経済指標の9月の米ミシガン大学の消費者信頼感指数の速報値が前回の58.2と市場予想の59.9に対して59.5で、前回よりは改善されていたものの市場予想には届かず、また消費者の5年先のインフレ予想率が2.8%の今年初の低水準になったことで、米連邦準備理事会(FRB)が重視するデータであることから米長期金利が23時台に一時3.42%以下に急落し、日米金利差縮小時のドル売り円買いが起きた。

また、今週の20〜21日に控えた米連邦公開市場委員会FOMC)と、21〜22日の日本銀行(日銀、BoJ)の金融政策決定会合を前にした持ち高調整でも、ドル売り円買いとイベントリスクのドルの買い控えが加わった。

米連邦準備理事会(FRB)は今週開催予定の米連邦公開市場委員会FOMC)で、前々回と前回に続いて3会合連続で通常の3倍の0.75%の大幅利上げをする市場予想が優勢で、また一部では先日の米CPI発表後に通常の4倍の1%のタカ派の大幅利上げ予想も出ていたために、ドルがそれまでに大きく上昇シフトを続けてきたことから、イベント前の持ち高調整が進む中で、FOMCの後に発表される米国の経済と政策金利の見通しを確認するための慎重な様子見の動きや、イベントリスクによる一時的なドルの買い控えなども入った。

一方で、日本銀行(日銀)は、21~22日の金融政策決定会合でも金利抑制の大規模緩和の金融政策を維持する市場予想が優勢で、為替介入への警戒はあるが日米協調介入ではない日銀の単独介入では効果薄も予測されていたことからは、ドルの買い戻し抵抗も入った。

ただし、日銀金融政策決定会合では-0.1%の政策金利据え置きの市場予想が優勢ではあるが、イールドカーブコントロール(YCC)変動幅や為替介入などは慎重に注視されている。

また、ニューヨーク市場の5時に発表された7月の対米証券投資は、前回の1218億ドルから241億ドルに激減しており、経済指標を原因としたドル売り円買いも円相場の値動きに影響を及ぼした。

そのため、先週末の土曜の朝までの米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場は142円85銭から143円35銭の値動きをし、土曜の朝6時には142円90銭~143円0銭付近で、前日同時刻比で約55銭の円高ドル安で終値をつけていた。

週末が明けて始まった今週の世界市場でも、今日の早朝には前ニューヨーク市場のトレンドを受けた持ち高調整のドル売り円買いが起きており、また今朝のFXニュースで米国CBSのテレビ番組の「60ミニッツ」に出演したバイデン米大統領が「中国が台湾に侵攻した場合には、米軍が防衛する」と発言したと伝わったことが原因で、米中関係緊張への警戒のリスク回避でドル売りから買える低リスク通貨の円買いが起き、今朝9時前に一時142円65銭の今日の市場のドルの安値で円の高値を記録した。

ただし、今日は米株指数先物が上昇していたために投資用の円からのドル買いもあり、日米金利差拡大予想も大幅利上げ予想が優勢だったので、11時前までには143円台にドルが再上昇し、午後には更に英国を除く欧州本土市場の参入があり、持ち高調整の一方で日米金利差拡大予想による円売りドル買いが入り、ドルは今朝までの円相場での下げ幅を午後には回復し、17時の東京終値相当時間には143円49〜50銭付近で、前営業日同時刻比で約5銭の円安ドル高になった。

今夜この後にも、米国ニューヨーク外国為替市場では、日本時間23時に最新米国経済指標の9月のNAHB住宅市場指数の発表が予定されている。

ユーロは、先週末の欧州英国市場で欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がインフレ抑制のための利上げ継続で欧州ユーロ圏の経済成長が圧迫されて景気懸念があること関して、「経済の成長を圧迫する可能性についてはあり得るが、物価安定は根本的により重要で、我々が背負わなければならないリスクである」と発言したことが原因で、利上げ継続予想が優勢でユーロ買いドル売りが起き、その後の米国ニューヨーク市場の終値でユーロドルは1.0010~1.0020ドル付近で、ユーロは一時ドルとパリティ(等価)以上の終値をつけていた。

今日の日本の東京外国為替市場時間に該当する世界FX市場では、米株先物上昇と欧州景気懸念のユーロ売りのドル買いが入り、ユーロドルは0.9966ドル付近から1.0029ドル付近の値動きで、17時の東京終値該当時間には0.9973〜0.9975ドルで、前営業日同時刻比で約0.36セントのユーロ安ドル高になった。

今日のユーロ円は、日欧金利差拡大予想のユーロ買いがあり、142円80銭付近から143円31銭付近の値動きで、今夜17時には143円11銭〜143円13銭付近で、前営業日同時刻比で約2銭の円安ユーロ高であった。

その後の今夜18時には欧州ユーロ圏の最新経済指標の発表があり、7月の建設支出は、前月比が前回の-1.3%と前回改定の-1.2%に対して0.3%で、前年同月比では前回の0.1%と前回改定の1.3%に対して1.5%に増加していたが英国ポンドは、前回の東西FXニュースでもお伝えした通り、先週末の英国ロンドン市場で発表された8月の英小売売上高が前月から急減し悪化していたことで、記録的なインフレの英国のリセッション(景気後退)懸念が強まり、ポンド売りドル買いで一時1.13ドル台の1985年以来の約37年ぶりのポンド安ドル高を記録しており、円相場でも一時は大幅な円高ポンド安として波及したが、マイナス金利の日本よりも高金利の英国の方が世界からの投資が集まりやすいため、英国中央銀行イングランド銀行BoE)も今週の22日に予定の英中銀金融政策委員会(MPC)で利上げ継続予想が優勢で、利上げ後に2.25%の新政策金利になるという市場予想も出ており、日英金利差拡大予想の円売りポンド買いでポンドが上昇し、今夜17時の東京終値相当時間の円相場は163円24〜30銭で、前日同時刻比で約10銭の円安ポンド高であった。

オーストラリアの豪ドルは、比較的リスク市場に弱いと考えられており、今週のイベント前の市場では低リスク通貨の円に対して下げており、今夜17時の今日の東京終値該当時間には95円89〜93銭で前営業日比では約10銭の円高豪ドル安だった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月19日の日本時間(JST)19時18分(英国夏時間(GMT+1)11時18分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:18の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 143.53 〜 143.55 +0.10(円安)
ユーロ/円 143.10 〜 143.11 +0.01(円安)
ユーロ/ドル 0.9968 〜 0.9970 -0.0041(ドル高)
英ポンド/円 163.02 〜 163.08 -0.12(円高
スイスフラン/円 148.49 〜 148.55 +0.30(円安)
豪ドル/円 95.79 〜 95.83 -0.20(円高

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

 

 

FXニュース:最新の米国経済指標が強弱入り混じる方向性の乏しい内容に

FXニュース:最新の米国経済指標が強弱入り混じる方向性の乏しい内容に|

参照元 URL 

FXニュース:最新の米国経済指標が強弱入り混じる方向性の乏しい内容に

FXニュース:最新の米国経済指標が強弱入り混じる方向性の乏しい内容に

東西FXニュース – 2022年9月16日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 長期金利が3.45%付近に上昇推移時の日米金利差拡大と低下時の反発
  • 日米株価大幅下落でリスク回避の為替買いと日本の為替介入警戒も
  • 来週の日米英瑞の新政策金利決定会合を控えた持ち高調整の抵抗が

今日2022年9月16日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が143円69銭前後から高値142円83銭前後の値動き幅約86銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円44〜46銭前後で、前日同時刻の前東京終値と比較すると、約12銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク市場で発表された最新の米国経済指標が強弱入り混じる結果で、来週に予定されている米国と英国とスイスの新政策金利決定会合を控えた持ち高調整が入った。来週の9月20日から21日までの米国連邦公開市場委員会FOMC)での米新政策金利の発表に続き、22日には日本銀行(日銀、BoJ)政策委員会も金融政策決定会合の内容を公表する予定である。また、今日の日本市場では再び日本政府による円安牽制があり、為替介入警戒時のドル売りと円の買い戻しがあったことも影響した。

市場の動きの解説では、昨日の東西FXニュースでもお知らせしていた通り、昨夜は最新の米国経済指標が多数発表され、日本時間21時半頃に速報があった重要度高めの8月の米小売売上高の前月比は、前回の0.0%と前回改定の-0.4%と市場予想の-0.1%に対して0.3%増のプラス圏に改善していたが、自動車と部品を除くコアベースが改定0%付近の前回と市場予想以下に対して-0.3%のマイナス圏に転じるというプラスマイナスの結果であった。

同時発表の9月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数は前回-31.3と市場予想の-13.0に対して-1.5に改善していたが、9月の米フィラデルフィア連銀景況指数は前回6.2と市場予想の2.4〜2.8に対して-9.9に悪化しており、連銀系の景気指数も地域によって強弱が入り混じる結果になった。

ただし、同時発表の前週分の米新規失業保険申請件数は、前回の22.2万件と前回改定21.8万件と市場予想の22.6万件に対して21.3万件に改善されており、米雇用市場は堅調で、今後の米利上げ継続予想に影響を与える様な景気懸念要因は特に見られなかった。

その後の22時15分に発表された8月の米鉱工業生産の前月比は、前回の0.6%と前回改定の0.5%と市場予想の0.1%に対して-0.2%でマイナスに転じ、米設備稼働率も前回の80.3%と前回改定の80.2%と市場予想の80.3%に対して80.0%に弱含んだが、続いて23時に発表された7月の米企業在庫の前月比は、前回の1.4%に対してほぼ市場予想通りの0.6%であった。

米経済指標は強弱が入り混じるというやや方向性を欠いた結果ではあったものの、米景気懸念を特に強める内容ではなかったことから、来週の米国連邦公開市場委員会FOMC)での米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ継続予想への影響はなく、一方で日本銀行(日銀)は金利抑制の大規模緩和金融政策を継続する予想が優勢で、日米金利差拡大予想で米債券市場の米10年債の利回りが指標となる米長期金利が前日終値の3.40%から更に上昇シフトした3.45%付近で推移したことからは、日米金利差拡大によるドル買い円売りが入った。

その傍らで、米金利上昇を見据えた企業への貸付ローン金利上昇などによる業績悪化への警戒で、米ニューヨーク株式市場では株価三指数が大幅下落したことから、リスク回避と米ドルのイベントを来週に控えた持ち高調整では低リスク通貨の円が買われる抵抗もあり、ドル円は売り買いの交錯で一時は荒波の横ばいに近い動きをニューヨーク市場で形成した。

ただし、米長期金利が前日比で高水準であったことからは円安要因の日米金利差拡大予想がやや優勢であったために、円の安値の143円73銭から高値の143円16銭の値動きで、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場の終値ドル円相場は143円45~55銭付近で、前日同時刻比で約35銭の円安ドル高であった。

しかし、その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今朝のニュースで日本政府が円安牽制を再び強めたことから、為替介入への警戒によるドル売り円買いと、来週のイベントに向けての持ち高調整で高値圏のドル売りと安値圏での円の買い戻しが優勢になった。

また、日本時間の朝の取引で米国債が買われたことなどで米長期金利が一時低下したことも、日米金利差縮小時の円買いドル売りを後押ししたことで、円相場が上昇した。

今朝10時頃の仲値決済でも日本の輸出企業のドル売り円買いがあり、10時過ぎには一時142円83銭付近の今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録した。

ただし、輸入実需の円買いも入り、また世界市場では日米金利差拡大予想のドル買い円売りも継続していたために、今日の市場安値からはドルが買われて再び上昇し、11時までには143円台に戻し、抵抗を交えながらも15時台まではドルが上昇した。

午後15時台には時差で朝の欧州英国市場の参入もあり、143円69銭付近の今日の日本市場での円の安値でドルの高値を記録したことから、日本政府と日銀の為替介入への警戒もあり、再び高値圏のドルの利益確定売りと安値の円の持ち高調整買いの調整が入った。

また、15時15分に今日の日経平均株価が27,567円65銭の前日比308円26銭減の大幅下落で大引けしたことから、日本の株安時のリスク回避でも低リスク通貨の円が買われた。

また、来週のイベント以前にも、日本と英国では来週月曜の19日が休場予定で、今週末は三連休であるために、連休前の持ち高調整もあった。日本市場では9月19日は敬老の日で、英国市場では19日は英国女王の国葬のための休日になった。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場の終値は143円44〜46銭付近で、前日同時刻比で約12銭の円高ドル安になった。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表予定があり、日本時間で23時に9月の米ミシガン大学消費者態度指数と、明朝未明5時に7月の対米証券投資が予定されており、また来週には前述の日米英瑞の政策金利決定会合を控えていることから、今後の為替相場の値動きへの影響の可能性と相場予想で、世界のFX投資家達が注目している。

一方、ユーロ円の今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は142円83~85銭付近で、前日同時刻比で約40銭の円高ユーロ安だった。ドル円の影響もユーロ円に波及した。

ユーロドルは17時の今日の東京外国為替市場の終値でも0.9956~0.957ドルのパリティ(等価)割れで、前日同時刻比で約0.21セントのユーロ安ドル高であった。

原因は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ予想の継続から、ユーロ売りドル買いが優勢であった。ただし、インフレ対策で欧州中央銀行(ECB)も積極的な利上げ継続予想が出ており、ユーロ買いドル売りの抵抗も入っていた。

その後の欧州市場では今夜17時半に欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言があり、また18時には最新の欧州経済指標の8月の欧消費者物価指数(HICP)が発表され、前年同月比の改定値は前回と市場予想と同じ9.1%の横ばいだった。HICPコア指数の前年同月比の改定値も前回と市場予想通りの4.3%であった。

英ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は163円12〜18銭付近で、前日同時刻比では約1円38銭の大幅な円高ポンド安になった。

原因は、今日の午後15時に発表された最新の英国経済指標の8月の英小売売上高は、記録的な英国インフレと景気不安の影響が顕著で、前月比が前回の0.3%と前回改定の0.4%と市場予想の-0.5%に対して-1.6%に大幅に悪化しており、前年同月比も前回の-3.4%と前回改定の-3.2%と市場予想の-4.2%に対して-5.4%で、自動車を除く小売売上高も前回と市場予想よりも悪化が目立ち、英国景気懸念のポンド売りの安全資産のドルや低リスク通貨の円買いの影響が出ており、欧州市場でもドルに対してのポンド安が記録的な域に入った。

オーストラリアの豪ドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は95円76〜80銭付近で、前日同時刻比で約36銭の円高豪ドル安であった。

原因は、今日の日本市場でリスク市場に弱い豪ドルは安全資産の米ドルに対して一時0.6688米ドル付近の約2ヶ月ぶりの安値を記録し、前述の米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ継続で米株式相場が下落した影響で、リスク資産価格に連動しがちなハイベータ通貨の豪ドルが、ドルに続く安全資産の低リスク通貨の円に対しても弱含んだ影響が見られた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月16日の日本時間(JST)19時30分(英国夏時間(GMT+1)11時30分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:30の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 143.24 〜 143.26 -0.32(円高
ユーロ/円 142.92 〜 142.93 -0.31(円高
ユーロ/ドル 0.9976 〜 0.9977 -0.0001(ドル高)
英ポンド/円 163.14 〜 163.20 -1.36(円高
スイスフラン/円 148.79 〜 148.85 -0.42(円高
豪ドル/円 95.69 〜 95.73 -0.43(円高

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

FXニュース:日銀為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再開

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の上昇で円安ドル高に|

参照元 URL 

FXニュース:日銀為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再開

FXニュース:日銀為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再開

東西FXニュース – 2022年9月15日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日米協調介入ではない日本単独為替介入では相場への効果薄も指摘
  • 大幅利上げ加速予想の米FRB金利抑制の日銀の金融政策の違い
  • 最新の日本の貿易収支赤字額が過去最大規模の2兆8173億円に

今日2022年9月15日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が143円80銭前後から高値142円92銭前後の値動き幅約88銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円57〜59銭前後で、前日同時刻の前東京終値と比較すると、約27銭の円安ドル高であった。

昨日の朝には前夜の米国消費者物価指数(CPI)の市場予想以上のインフレ率を受けて一時145円目前の急速な円安ドル高が進行したため、日本政府と財務省が為替介入の可能性を排除しないという円安牽制を行い、午後に日本銀行(日銀)の為替介入準備のレートチェックが行われたことで円安抵抗が入り、昨夜の欧州英国市場では為替介入への警戒で円安ドル高の抵抗の持ち高調整でドル円は一時142円56銭付近まで反発した。

欧州市場の後半から始まった昨夜から今朝の米国ニューヨーク外国為替市場でも、為替介入警戒感からの持ち高調整での円安抵抗が入り、また米長期金利上昇が一段落してきたことと、前日に急落した米国ニューヨーク株式市場が回復傾向に転じたことで、安全資産のドルが売られたことなども影響した。

そのため、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は143円10~20銭付近で、前日同時刻比では約1円45銭の円高ドル安の円安抵抗の影響が見られた。

しかし、その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場では、日米金利差拡大予想による元の円安ドル高トレンドに戻す動きも始まった。原因は、市場分析では米国にとってドル高は輸入物価のインフレ抑制などの米国景気向上の期待が持てるため、もし為替介入の可能性があるとしても、最も効果の高い日米協調介入の可能性は殆どなく、日本単独で円安抵抗の為替介入をしても市場での長期的な効力は少ないという予測から、為替介入が実施される可能性があるとしても、日銀が金利抑制の大規模金融緩和政策を継続する限りは日米金利差拡大の円安ドル高が進行しやすい可能性が指摘され、145円付近が日銀為替介入のボーダーラインと考えられて、そこから離れた安全圏のドル買い円売りが再開した。

今朝の日本の東京外国為替市場では、今朝は今日の日本市場の安値の142円後半の安全圏であったために、前述の日米金利差拡大予想の円売りドル買いが再開し、143円台に戻した。

また、今朝9時前に財務省が発表した日本の最新経済指標の8月の貿易統計の通関ベースの速報値は、貿易収支が2兆8173億円の過去最大規模の赤字額となり、低リスク通貨の円が日本の貿易赤字コスト増加によるリスク増加で、日本が輸入をしている米ドルの他にも資源国のオーストラリアの豪ドルや欧州ユーロに対しても今日は円が売られやすくなった。

今朝10時頃の仲値決済でも、今日は5と10のつく五十日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい日であるために、日本企業の輸入実需の円売りドル買いも入った。その後には輸出系のドル売り円買いの一時抵抗が入り一時的に142円台後半に戻したものの、投資系のまとまった日米金利差拡大予想の円売りドル買いで再び143円台に戻したドルが上昇した。

来週の20〜21日に米国連邦公開市場委員会FOMC)を控え、先日の米消費者物価指数(CPI)データを受けて、米国で市場予想を超えて継続しているインフレを抑制するために米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げを継続のみならず加速するという0.75%〜1.0%の利上げ幅の市場予想も出てきており、一方で金利抑制の大規模緩和金融政策と国債買い入れオペを続ける日本銀行(日銀、BoJ)との日米の金融政策の方向性の違いから、日米金利差拡大予想の円売りドル買いが市場で安全圏と考えられている範囲で今朝から進行していた。

今日はお昼のニュースでも、日銀が為替介入の準備のために相場水準を照会するレートチェックを今日は行なっていないという観測から、日銀の為替介入懸念が減退し、午後には再び143円台後半へと日米金利差拡大予想による円安ドル高トレンドが強まった。

また今日の日本市場の午後の取引では、時間外の債権市場でも米10年国債の利回りが再び上昇回復を始め、米長期金利が3.43%台になったために、午後から参入の欧州英国市場でも日米金利差拡大によるドル買い円売りが増え、一時143円80銭付近を記録した。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は143円57〜59銭付近で、前日同時刻比で約27銭の円安ドル高であった。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表が多数予定されており、FX取引の為替相場への値動きに影響がある可能性から、世界のFX投資家達が注目している。

今夜のスケジュールは日本時間で21時半に、9月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数と米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、8月の米小売売上高、米輸入物価指数、米輸出物価指数と、週刊の米国雇用統計の前週分新規失業保険申請件数と前週分失業保険継続受給者数が発表され、続いて22時15分に8月の米鉱工業生産と米設備稼働率と、23時には7月の米企業在庫も発表される。

来週の米連邦公開市場委員会FOMC)を控えて、米連邦準備理事会(FRB)の要人が発言を自粛するブラックアウト期間に入るため、経済指標データに注目が集まっている。

一方、今日のユーロ円は、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円27~29銭付近で、前日同時刻比で約16銭の円安ユーロ高であった。

原因は、日銀為替介入警戒の後退で、利上げ後の欧州ユーロとの日欧金利差拡大に加えて、前述の日本の貿易赤字でユーロに対して低リスク通貨の円が売られた影響も見られた。

今日のユーロドルは、17時の今日の東京外国為替市場の終値は0.9978~0.9979ドル付近で、前日同時刻比で約0.08セントのユーロ安ドル高だった。原因は、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ予想の米欧金利差拡大予想で、ユーロに対してもドル買いが優勢であった影響が大きく、ユーロは再びドルとパリティ(等価)割れであった。

また、今日の午後15時に発表された欧州ユーロ圏の最新経済指標のドイツの8月の卸売物価指数の前月比が前回の-0.4%から0.1%に上昇しており、15時45分に発表されたフランスの8月の消費者物価指数(CPI)の確報値も前月の0.4%から0.5%に増加しており、欧州エネルギー問題などでインフレ悪化による欧州景気懸念のユーロ売りと安全資産のドル買いの一因にもなった。

また、今夜18時の欧州市場で発表された欧州ユーロ圏の7月の貿易収支も、季節調整前が前回の-246億ユーロと市場予想の-315億ユーロに対して-340億ユーロの赤字額増加で、季節調整後も前回の-308億ユーロ(改訂-322億ユーロ)に対して-403億ユーロの貿易赤字悪化であったことから、欧州景気懸念によるユーロ売りと安全資産のドル買いがあった。

ただし、今夜その後の欧州市場では現地実需もあり、またユーロ安は更なる貿易赤字悪化要因となるので、等価割れで安値になったユーロが買われて、前日比でユーロ高ドル安に転じる時間もあった。

今日の英国ポンドの円相場は、17時の今日の東京外国為替市場の終値は165円57〜63銭付近で、前日同時刻比で約35銭の円安ポンド高であった。

原因は、昨日の午後に発表された最新英国経済指標の8月の英消費者物価指数(CPI)の上昇率は市場予想以下ではあったものの、依然として西欧最悪の高いインフレ率が継続していたことから、昨夜の英国ロンドン市場では英国中央銀行イングランド銀行BoE)も来週に大幅利上げ継続をする予想が優勢で、ポンド買いが入っており、今日の日本市場でも日英金利差拡大予想で円売りの英ポンド買いのトレンドに影響を与えていた。

ただし、今夜その後の英国ロンドン市場では、高インフレの英国景気減退懸念などでポンドが売られて、安値になった低リスク通貨の円などが買われたことで、円高ポンド安に転じる時間もあった。

今日の豪ドル円は、今朝の日本の貿易赤字額で資源国のオーストラリアの豪ドルに対しても円が売られたことなどから、17時の今日の東京外国為替市場の終値は97円6〜10銭付近で、前日同時刻比で約48銭の円安豪ドル高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月15日の日本時間(JST)19時19分(英国夏時間(GMT+1)11時19分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:19の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 143.38 〜 143.39 +0.08(円安)
ユーロ/円 143.23 〜 143.25 +0.12(円安)
ユーロ/ドル 0.9988 〜 0.9990 +0.0002(ドル安)
英ポンド/円 164.95 〜 165.01 -0.27(円高
スイスフラン/円 149.61 〜 149.67 +0.88(円安)
豪ドル/円 96.66 〜 96.70 +0.08(円安)

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

 

 

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の上昇で円安ドル高に

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の上昇で円安ドル高に|

参照元 URL 

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の上昇で円安ドル高に

FXニュース:米消費者物価指数(CPI)が市場予想以上の上昇で円安ドル高に

東西FXニュース – 2022年9月14日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米インフレ継続で米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ長期化予想
  • 長期金利が一時3.46%台の日米金利差拡大と日米株価下落時の通貨買いも
  • 日本銀行金利抑制の指し値オペと為替介入に備えレートチェックを実施

今日2022年9月14日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が144円84銭前後から高値143円29銭前後の値動き幅約1円55銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円29〜31銭前後で、前日同時刻の前東京終値と比較すると、約1円4銭の円安ドル高であった。また、今日の早朝7時台には、一時144円96銭付近の円安ドル高も記録した。

原因は、昨日の東西FXニュースでも予告していた通り、最新の米国重要経済指標の8月の米国消費者物価指数(CPI)が昨夜21時半に発表され、市場予想を超えた上昇率であったために、米国物価指数のインフレ率はまだピークアウトせずに継続上昇している傾向を示したデータであったことから、「今後の利上げはデータ次第」の米連邦準備理事会(FRB)の米インフレ対策の大幅利上げも継続して長期化する予想が強まり、また利上げ加速の可能性などもあることから、発表直後にドル買いが起き、発表前はイベント前の買い控えで141円台後半だったドル円が、一時144円台後半に高騰したことが今日の市場にも影響した。

世界市場の動きとしては、昨夜21時半に開場中であった欧州英国市場と米国ニューヨーク外国為替市場で前述の8月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、前月比は前回の0%と市場予想のマイナス0.1%に対してプラス0.1%に上昇し、前年同月比では前回の8.5%よりは米国のガソリン高が落ち着いてきたことではやや鈍化したものの市場予想の8.0〜8.1%に対して8.3%の上昇率で、いずれも市場予想以上の上昇率で米インフレ継続を示すデータとなり、インフレ抑制のための米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ継続の長期化と利上げ加速予想などの日米金利差拡大予想で、円安ドル高が再燃した。

エネルギーと食品を除くCPIコア指数も、前月比が前回の0.3%と市場予想の0.2%を上回る0.6%で、前年比でも前回の5.9%と市場予想の6.0〜6.1%を上回る6.3%で、市場予想以上に強いインフレ圧が、多項目に渡って継続していることを示す結果となった。

米連邦準備理事会(FRB)はインフレ対策で通常の3倍の0.75%の大幅利上げを継続する予想が優勢であったが、この市場予測値以上に強いインフレ圧に対応するためには今後の利上げ幅を加速する可能性も出てきたことから、日米金利差拡大予想のドル買い円売りが加速した。

長期金利も上昇し、一時3.46%台の約3カ月ぶりの高水準になり、金利抑制の日本銀行(日銀)との金融政策の方向性の違いもあり、日米金利差拡大によるドル買い円売りが起きた。米債券市場では政策金利の動きに敏感と考えられている米2年物国債の利回りも急上昇し、一時3.7%台のおよそ15年ぶりの高水準を記録した。

米国のインフレ継続は、企業の販売収益に影響を与える個人消費停滞懸念や、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ加速で企業などへの貸付ローン金利上昇にも繋がるという警戒感もあり、米CPI発表後の米国ニューヨーク株式市場では株式市場がプレマーケットから急落し、ダウ工業株30種(DJI)平均は一時1000ドル以上も暴落し、金利上昇に敏感なハイテクやIT株を中心にナスダック(NASDAQ)総合株価指数も一時3%以上の下落幅となり、米株売りのドルの買い戻しや、株安時のリスク回避で上昇トレンドのFXの外国為替証拠金取引のドルクロスが買われたことでもドルが円を含めた主要通貨に対して上昇した。

そのため、今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では円の高値でドルの安値の141円61銭付近から円の安値でドルの高値の144円67銭付近の値動きをし、今朝6時のニューヨーク外国為替市場のドル円相場の終値は144円55~65銭付近で、前日同時刻比で約1円80銭の大幅な円安ドル高だった。

そのトレンドを受けて、今朝7時台の世界市場では東西FXでも扱うスプレッドなしのゼロスプレッドの海外FXでは一時144円96〜97銭付近にドルが高騰を続け、またスプレッドが上乗せされている日本国内銀行系では、今朝早朝に三菱UFJなどで一時145円25銭のドル円の為替レートになっており、高値のドルの利益確定売りの一時抵抗が起きた。

今朝8時台の朝のニュースでは、日本政府の財務省の神田真人財務官が急速な円安が進んだ今日の円相場について「急激であり憂慮している。あらゆるオプションを排除せずに適切な対応をしたい」と円安牽制の発言をしたことでは、一時144円30銭台に下げる抵抗が入ったものの、今日の日本の東京外国為替市場でも、米消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が大幅利上げ継続と長期化をする予想が強まり、今朝は日米金利差拡大予想の円売りドル買いが起き、午前中は144円台の円安ドル高であった。

今日の10時前の仲値決済に向けては、輸出企業から高値のドル売りの円買いの抵抗が入り、また今朝は米株安の影響もあり、日経株価指数も一時800円超安に急落したため、円の買い戻しで10時前に一時144円8銭付近の抵抗も入ったが、輸入実需のドル買いや日米金利差拡大予想のドル買いで10時台には一時144円84銭付近に再びドルが上昇した。

今日は日本銀行(日銀)よる日本国債利回り金利抑制をする恒例の国債買い入れ公開市場操作指し値オペも実施され、残存期間が5年超で10年以下の国債の買い入れ予定額が8月末公表のオペ運営方針の時よりも500億円増えた5500億円に増額されており、日銀は大規模緩和策を維持する姿勢が改めて意識され、来週20〜21日の米国連邦公開市場委員会FOMC)でも大幅利上げ継続予想の米連邦準備理事会(FRB)との日米の金融政策の方向性の違いが明確になった。

一方で、お昼のニュースでも日本政府の松野博一官房長官財務省の神田真人財務官などの通貨当局関係者からは円安牽制の口先介入が続いており、日本銀行(日銀)にもプレッシャーがあったのか、午後になると、日銀が為替介入に備えて市場参加者に相場水準を尋ねるレートチェックを実施したことが市場関係者達の発言から明らかになり、FXニュースになったことでは日本政府と日銀の為替介入への警戒感から143円台になる円安抵抗が起きた。欧州英国市場からも為替介入警戒売りが入った。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場の終値は143円29〜31銭前後で、前日同時刻比で約1円4銭の円安ドル高であった。

今夜この後にも最新の米国経済指標の発表があり、日本時間20時に米MBA住宅ローン申請指数と、21時半に8月米卸売物価指数が予定されている。

今日のユーロ円は、17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値が143円7~10銭付近で、前日同時刻比で約1円26銭の円高ユーロ安だった。今日の日本市場では、午後の日銀のレートチェックのニュースによる為替介入の警戒から、ユーロ売り円買いが優勢になったことが影響した。

ユーロドルの17時の今日の東京外国為替市場の終値は、日欧金利差拡大予想のドル上昇により0.9983~0.9984ドルの再度のパリティ(等価)割れになり、前日同時刻比では約1.63セントのユーロ安ドル高になった。欧州経済研究センター(ZEW)が昨夕発表した9月の欧州ユーロ圏のドイツ景気予測指数が前月より低下し、2008年10月以来の低水準となったことも、欧州景気懸念によるユーロ売りに影響していた。

今日の英ポンドは、17時の今日の東京外国為替市場の終値は165円13〜19銭付近で、前日同時刻比では約95銭の円高ポンド安であった。今日の午後15時に発表された最新の英国経済指標の8月の英国消費者物価指数(CPI)と小売物価指数は、ほぼ市場予想通りか下げたものもあり、日米と比較すると日英金利差拡大予想を更に強めるほどのデータではなかったことなどが影響した。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月14日の日本時間(JST)19時21分(英国夏時間(GMT+1)11時21分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:21の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 143.06 〜 143.07 +0.81(円安)
ユーロ/円 143.32 〜 143.34 -1.01(円高
ユーロ/ドル 1.0017 〜 1.0019 -0.0129(ドル高)
英ポンド/円 165.43 〜 165.49 -0.65(円高
スイスフラン/円 148.91 〜 148.97 -1.34(円高
豪ドル/円 96.42 〜 96.46 -0.85(円高

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

FXニュース:今夜の最新米国消費者物価指数(CPI)発表を控え持ち高調整が

FXニュース:今夜の最新米国消費者物価指数(CPI)発表を控え持ち高調整が|

参照元 URL 

FXニュース:今夜の最新米国消費者物価指数(CPI)発表を控え持ち高調整が

FXニュース:今夜の最新米国消費者物価指数(CPI)発表を控え持ち高調整が

東西FXニュース – 2022年9月13日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米10年債入札の減少で米長期金利が一時3.37%の高利回りに
  • 今日発表の8月日本企業物価指数が115.1と前年同月比9.0%上昇
  • 欧州利上げ後のユーロ買いドル売りの影響が円相場に波及
  • 豪ドルが一時98円36銭付近の2014年12月以来の円安豪ドル高

今日2022年9月13日火曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が142円74銭前後から高値142円5銭前後の値動き幅約69銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は142円21〜23銭前後で、前営業日同時刻の前東京終値付近と比較すると、約55銭の円高ドル安であった。

原因はまず、今日の日本市場では、今夜21時半に発表を控えた最新の米国重要経済指標の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた持ち高調整と、イベント前のドルの買い控えと日本の経済指標を受けた円の買い戻しが優勢になった。

市場の動きとしては、昨夜の欧州市場では利上げ後の欧州中央銀行(ECB)が、欧州エネルギー問題で悪化懸念の欧州インフレ対策で大幅な利上げを継続する予想が優勢で、また、昨夜にはウクライナ軍のロシア軍に対する勇姿を伝えるニュースがあり、ウクライナ地政学的に近いユーロのリスク減と、欧州株価上昇時のリスクオン市場でユーロが買われて安全資産のドルが売られた影響から、ドル円でもドル下落が波及していたことも一因となった。

ただし、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、米株価上昇時のリスクオン市場であったために、反対のリスクオフ市場では買われやすくなる安全資産の米10年債入札の応札倍率が低下したことから、米10年債の利回りが指標となる米長期金利が一時3.37%の高利回りに上昇し、日米金利差拡大のドル買い円売りが優勢であった。

金利抑制の日本銀行(日銀)に対して、来週の20~21日の米連邦公開市場委員会FOMC)でも0.75%の大幅利上げ継続予想が優勢の米連邦準備理事会(FRB)との日米の金融政策の方向性の違いによる日米金利差拡大予想も相まって、今朝6時のニューヨーク終値では142円75~85銭付近の前ニューヨーク終値比で約15銭の円安ドル高をつけた。

一方で、最近の米国景気懸念の減退に加えて、今夜発表の米消費者物価指数(CPI)では、欧州や英国と比較すると米国のインフレは高止まり後のピークアウトをし始める予測も市場では出て来ており、ニューヨーク株式市場では来週の20~21日の米連邦公開市場委員会FOMC)のイベントリスクを前にした活発な取引で米株価三指数が上昇しており、安全資産のドルや低リスク通貨の円が売られる機会が増えていた。

そのトレンドを受けて始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今夜発表予定の最新の8月の米消費者物価指数(CPI)を控えての持ち高調整のドル売りの円の買い戻しと、イベントリスクのあるドルの買い控えが強まって来ていた。

消費者物価指数(CPI)のピークアウトの一部の市場予想が出る一方で、米消費者物価指数(CPI)と同時発表のコア指数の市場予想では、エネルギーと食品を除くコア指数の方は高い伸び率が続く予測が出ていたことから、インフレ圧が残ることでは、米連邦準備理事会(FRB)の米インフレ対策での大幅利上げ継続は長期化するという市場予想もあり、日米金利差拡大予想での円売りドル買いの抵抗もあった。

しかし、今朝は日本の最新経済指標の発表があり、7〜9月の四半期法人企業景気予測調査の大企業全産業業況判断指数(BSI)は前回のマイナス0.9からプラス0.4に転じ、大企業製造業業況判断指数(BSI)も前回のマイナス9.9からプラス1.7に改善していたことで、日本市場では今日はドルに対して円が買われやすくなった。

また、日本銀行(日銀)が今日発表した日本の8月の企業物価指数の前月比が前回の0.4%と前回改定値の0.7%と市場予想の0.4%に対して0.2%で、前年同月比では前回の8.6%と前回改定値の9.0%と市場予想の8.9%に対して9.0%の上昇率で、7月から横ばいの1980年12月以来の高い伸び率で、18ヶ月連続で前年の水準を上回る物価高を示した。

この物価上昇のインフレの原因には、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原料高に加えて、円安による輸入物価上昇も関与しているために、インフレ抑制のために今日の日本市場では日本の企業や企業株を持つ投資系の持ち高調整で円を買い戻す動きが強まった。

今朝10時頃の仲値決済でも、今日は日本の輸出企業のドル売り円買いが優勢になった。

このため、今夜の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えたイベント前のドルの持ち高調整のドル売り円買いや、イベントリスクのドルの買い控えなどで、今日の日本市場では前日比で円高ドル安になる円安抵抗が起き、今朝の円の安値でドルの高値の142円74銭付近から、午後の円の高値でドルの安値の一時142円5銭付近に下げた後、欧州英国市場の参入もあり少し反発し、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は142円21~23銭付近で、前日同時刻の前東京終値比では約55銭の円高ドル安の円安抵抗になった。

この背景には、今日の日本市場の取引では、米長期金利の上昇が一段落して来たことも影響していた。なぜなら、日米金利差拡大時にはドルが買われやすくなるためである。

今夜21時半の最新の米国経済指標の8月の米消費者物価指数(CPI)とコア指数の発表には、インフレ抑制を利上げの目的とする米連邦準備理事会(FRB)が重要視していることから、世界のFX投資家達が注目している。

また、他の最新米国経済指標の発表も続き、明朝未明3時には8月の米月次財政収支の発表があり、米長期債の入札予定ではその直前の2時に米30年債入札予定もある。

一方、今日のユーロ円も、主要通貨の対ドルでの円相場上昇の影響もあり、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は144円30~33銭付近で、前日同時刻比で約96銭の円高ユーロ安になった。ただし、昨夜の欧州市場と今朝までの米国市場では、日欧金利差拡大予想から円安ユーロ高であった。

ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.0146~1.0148ドルで、前日同時刻比で約0.29セントのユーロ安ドル高だった。昨夜の欧州市場では、前述の欧州株高時のリスクオン市場でドルに対してユーロが買われていたが、欧州インフレ継続予想では欧州景気懸念があり、今日の日本時間の午後に一旦安値をつけた安全資産のドルが、ユーロに対して再び買われたことでは前日比でユーロ安ドル高になった。

原因は、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁などの高官は欧州インフレ対策での追加利上げに関する発言は継続していたものの、米インフレのピークアウト予測も出て来た米景気懸念減退と比較すると、欧州ではエネルギー問題による天然ガスや電気代の高騰によるインフレ悪化予想がより深刻でピークアウトの予測がまだ出て来ていないことでは、欧州利上げ継続予想のユーロ買いのドル売りがあった一方で、欧州景気懸念による安全資産のドル買いのユーロ売りも継続したことが影響した。

今日の午後15時に発表された最新の欧州経済指標のドイツの8月消費者物価指数(CPI)の改定値は、前年同月比が前回と市場予想と同じ7.9%の横ばいで、前月比も前回と市場予想と同じ0.3%の横ばいで、インフレの高止まり感が強かった。

今夜18時に欧州市場で発表された欧州ユーロ圏総合の9月のZEW景況感調査は前回の-54.9から-60.7に悪化しており、欧州主要国のドイツの9月のZEW景況感調査も前回の-55.3と市場予想の-60.0に対して-61.9に悪化しており、欧州景気懸念の」ユーロリスク売りが安全資産のドルや低リスク通貨の円に対して再び起きやすくなった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の円相場の終値は166円80〜86銭で、前日同時刻比では約6銭の僅差の円高ポンド安であった。

15時に発表された英国経済指標の7月の失業率は前回と市場予想の3.8%に対して3.6%に改善されていたが、8月の失業率は前回と同じ3.9%の横ばいで、8月の失業保険申請件数は前回の-1.06万件と前回改定の-1.45万件から0.63万件に増えており、英労働指標では雇用者数の増加幅が縮小し求人数が減少していた。記録的なインフレに対するストライキ多発で賃金上昇率の伸びは拡大したものの、一方で、英国景気減退懸念も継続していた。

ドル円は、先日の利上げ後の豪ドルの上昇などから、今朝は一時98円36銭付近の2014年12月以来の円安豪ドル高を記録したが、その後には利益確定売りなどで下げており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は97円99銭〜98円3銭で前日同時刻比で38銭の円高豪ドル安であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月13日の日本時間(JST)19時22分(英国夏時間(GMT+1)11時22分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:22の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 142.19 〜 142.20 −0.57(円高
ユーロ/円 144.47 〜 144.52 -0.79(円高
ユーロ/ドル 1.0159 〜 1.0163 -0.0016(ドル高)
英ポンド/円 166.41 〜 166.47 -0.45(円高
スイスフラン/円 149.69 〜 149.75 -0.05(円高
豪ドル/円 98.14 〜 98.18 -0.23(円高

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

 

FXニュース:日本政府為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再燃

FXニュース:日本政府為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再燃|

 参照元 URL 

FXニュース:日本政府為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再燃

FXニュース:日本政府為替介入懸念減退で日米金利差拡大予想の円安が再燃

東西FXニュース – 2022年9月8日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • ロンドン外国為替市場でドル円が一時144円99銭の高値を記録
  • 大幅利上げ継続予想の米FRBも今夜のパウエル議長の発言に注目
  • 豪中銀のロウ総裁のハト派発言と日本の経済指標では円安抵抗が

今日2022年9月8日木曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が144円55銭前後から高値143円46銭前後の値動き幅約1円9銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は143円82〜83銭前後で、前日同時刻の前東京終値の143円92〜93銭前後と比較すると、約10銭の円高ドル安であった。

原因はまず、昨夜の英国ロンドン外国市場では日米金利差拡大予想のドル買い円売りでドル円が一時144円99銭付近に達し、1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録を更新し、今日の日本市場では記録的な高値になったドルの利益確定売りや安値の円の持ち高調整買いなどの反発が起きたことなどが影響した。

また、今日の日本の東京外国為替市場では、今日の夕方に日本政府の財務省金融庁日本銀行(日銀、BoJ)が国際金融資本市場に関する情報交換会合として三者会合を開くことを午後に発表し、急速な円安ドル高に対しての円安対策の可能性もあることから急速に進んだ円安への警戒感が高まり、持ち高調整で円の買い戻しが起きたことなども影響した。

市場の流れに沿った動きとしては、昨日の東西FXニュースでも為替相場への影響の可能性をお伝えしていた通り、日本時間の昨夜20時(英国時間では市場開場中の昼頃で、米国ニューヨーク時間では早朝7時)に最新の米国経済指標の発表があり、米MBA住宅ローン申請件数が前回の3.7%減から0.7%減に改善されており、米利上げによる景気への影響懸念の緩和から、米連邦準備理事会(FRB)が今月20〜21日に開催予定の9月の米連邦公開市場委員会FOMC)でも通常の3倍の0.75%の大幅利上げを継続しやすくなるという予測で金利抑制の日銀との日米金利差拡大予想が強まり、20時台後半には米長期金利が3.357%付近に上昇して日米金利差が拡大し、英国ロンドン外国為替市場でドル円が一時144円99銭付近の1998年8月以来の約24年ぶりの円安ドル高の記録をさらに更新した。

しかし、日本時間で昨夜21時に144円95銭前後の市場高値付近から始まった今朝6時まで米国ニューヨーク外国為替市場では、21時半に発表された7月の米貿易収支が前回の-796億ドル(改訂-809億ドル)と市場予想の-701億ドルに対して今回は-707億ドルで、マイナスの下落幅は前回よりは改善したものの、市場予想よりも赤字継続であったことでは、記録的な高値圏に達した後のドルが利益確定や持ち高調整で売られやすくなる円安ドル高の抵抗も入り、ドル円相場は一時143円68銭付近のニューヨーク市場安値も記録した。

ただし、米連邦準備理事会(FRB)などの世界の主要中央銀行は利上げ方向で、カナダ中央銀行も0.75%の大幅利上げを決定したことから、今夜は欧州中央銀行(ECB)も通常の2〜3倍の0.50%から0.75%の利上げの予想が優勢で、主要通貨の中では唯一の金利抑制方向の日銀との金融政策の違いが注目されており、日本と欧米各国との金利差拡大予想での円売りは多通貨において継続していたことから、今朝6時の米国ニューヨーク外国為替市場の終値は143円70~80銭付近で、前日同時刻比では約95銭の円安ドル高であった。

今朝8時50分には日本の最新経済指標が発表され、第2四半期の日本の国内総生産GDP)二次速報値は、前期比が前回の0.5%と市場予想の0.7%に対し0.9%に改善されており、前期比年率も前回の2.2%と市場予想の2.9%以上の3.5%で、GDPデフレーターは前回と市場予想の-0.4%に対して-0.3%だった。

同時発表の日本の7月の国際収支の経常収支は、前回の-1324億円の赤字に対しては2290億円の黒字に改善されていたが、市場予想の7960億円には届かなかった。また、季節調整済の経常収支は、前回の8383億円と市場予想の199億円に対して-6290億円の赤字で、貿易収支は前回の-11140億円と市場予想の-11374億円に対し-12122億円で赤字幅が拡大していた。

今日の9時からの日本の東京外国為替市場は、日米金利差拡大予想の円安ドル高トレンドで始まり、10時前の仲値決済に向けては、日本の貿易企業の輸入実需の円売りのドル買いが先行し、10時前に今日の日本市場のドルの高値で円の安値の144円55銭付近を一時記録したが、その後には輸出企業や投資系の高値でのドル売り円買いが続き、高値記録後の反発で円相場が下げ幅を縮めた始めた。

今日は今夜に新政策金利発表のイベント前のユーロに対しても、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ予想が優勢で対ユーロでも7年8ヶ月ぶりと言われる記録的な円安ユーロ高になっていた影響もあり、午前中から昼過ぎには前日終値比での円安ドル高で市場が移行していたが、サポートの145円を超えなかったことや米長期金利が高止まり後に下げてきていたことからも持ち高調整のドル売り円買いの抵抗が入りやすくなってきていた。

そこに、FXニュースで昨日に大幅な利上げをして円安豪ドル高の一因になった豪中央銀行のオーストラリア準備銀行(RBA)のロウ総裁が、今日の講演では「豪政策金利が高水準になるに従って、利上げのペースは緩やかにしていく場合があると思う」と発言したことで、世界市場ではハト派発言と受け止められ、長期債の利回り指標となる豪長期金利が低下した影響で米長期金利も低下し、日米金利差拡大予想による円売りドル買いが弱まり、反動で日米金利差縮小時の円売りドル買いが起きた。

また14時に発表された日本の経済指標の8月の景気ウォッチャー調査は、先行き判断(DI)は前回の42.8と市場予想の44.9に対し49.4に上昇しており、現状判断(DI)も前回の43.8と市場予想44.9に対し45.5で日本の景気先行き感が好感視されたことで、記録的な安値圏でお買い得感のある低リスク通貨の円を買い戻す動きも出た。

そして、より影響を及ぼしたのは、先述の今日の午後に発表された夕方の財務省金融庁日本銀行(日銀、BoJ)の三者会合で、日本政府の円安対策の介入などの可能性もあることから、持ち高調整で円の買い戻しが起きたことなどで、対ドルの円は15時台に一時143円46銭付近に買われて、今日の日本市場での円の高値でドルの安値を記録し、前日終値比では円高ドル安にも転じた。

そのため、17時の今日の東京外国為替市場のドル円相場の終値は143円82〜83銭付近で、前日同時刻比較では約10銭の円高ドル安になり、大きな流れの中での日米金利差拡大予想による円安ドル高トレンドの中での円安抵抗となった。

ただし、その後の欧州英国市場では、ドル円は再び、金利抑制の日銀と利上げ方法の米欧英などとの金融政策の方向性の違いが意識された金利差拡大予想で、日米金利差拡大予想でのドル買い円売りの大きな流れでの円安ドル高トレンドが継続し、18時台には再び144円台の円安ドル高の世界トレンドに戻しており、また19時台には僅差でレンジ付近や僅差の市場反転域の前日終値比で円高ドル安に一時転じるなど、今日の東京終値付近は一時的な円安抵抗となった。

今夜この後にも米国の最新経済指標などの発表が予定されており、また22時10分には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言の予定があり、世界の投資家達に今後の為替相場への値動きへの影響と相場予想のデータとして注目されている。

米経済指標の発表スケジュールは、日本時間の」21時半から前週分新規失業保険申請件数と前週分失業保険継続受給者数と、明日未明4時にも7月の米消費者信用残高などが予定されている。

また、今夜21時15分からの欧州中央銀行(ECB)理事会の新政策金利発表とその後のラガルド総裁の発言にも注意したい。

ユーロ円は、今夜この後には21時15分から欧州中央銀行(ECB)理事会が新政策金利を発表予定で、欧州ユーロの大幅な利上げ予想が優勢で、以前の通常の倍の0.5%の利上げ予想から最近では通常の3倍の0.75%の大幅利上げ予想が市場で強まり、日欧金利差拡大予想の円売りのユーロ買いで、今日は一時144円33銭付近の2015年1月以来の約7年8カ月ぶりといわれる円安ユーロ高も一時記録していた。ただし、高値記録後には利益確定や持ち高調整の抵抗で円は下落幅を縮め、17時の今日の東京外国為替市場のユーロ円の終値は143円60~62銭付近で、前日同時刻比では約81銭の円安ユーロ高であった。

今日のユーロドルも、今夜予定の欧州中央銀行(ECB)新金利の大幅利上げ予想からユーロがドルに反発して上昇し、また先述の豪中銀総裁のハト派発言で米長期金利も下げたことでもユーロが買われて、17時の今日の東京外国為替市場の終値は0.9984~0.9985ドル付近で、前日同時刻比で約0.61セントのユーロ高ドル安になった。

英ポンドの円相場は、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は165円20〜26銭付近で、前日同時刻比で約62銭の円高ポンド安に転じた。

原因はまず、昨夜の英国ロンドン市場で、英国で新就任のトラス首相のキャンペーンにあった大規模減税案の財源の確保に関した不透明感が強まったことから、財政赤字拡大による英国景気懸念のポンド売りで安全資産のドル買いが起き、英ポンドが一時1.14ドル台前半の1985年3月以来の約37年ぶりのポンド安ドル高を記録したことから、対ドルでのポンド安の影響が主要外貨である日本円にも波及した。それに対して、今日は前述のように日本円がドルに対して買われる抵抗が入ったことで、大幅な円安ポンド高であった前日同時刻比では円高ポンド安の東京終値になった。

今日の豪ドルの円相場は、日豪金利差拡大で今朝は一時97円49銭付近の約7年8カ月ぶりといわれる安値を記録したが、その後の利益確定や持ち高調整の反発に加えて、午後に先述の豪中銀(RBA)総裁の利上げ後のハト派発言で豪債利回りの長期金利が低下し、豪ドル売りの円買いが起き、17時の今日の東京外国為替市場の終値は96円81〜85銭付近で、前日同時刻比では約46銭の円高豪ドル安に転じていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月8日の日本時間(JST)19時17分(英国夏時間(GMT+1)11時17分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:17の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 143.87 〜 143.88 -0.02(円高
ユーロ/円 143.91 〜 143.92 +1.12(円安)
ユーロ/ドル 1.0002 〜 1.0003 +0.0079(ドル安)
英ポンド/円 165.36 〜 165.42 -0.46(円高
スイスフラン/円 147.69 〜 147.75 +0.49(円安)
豪ドル/円 96.76 〜 96.80 -0.51(円高

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。

FXニュース:欧州中央銀行(ECB)が0.75%の大幅利上げ後の市場反応

FXニュース:欧州中央銀行(ECB)が0.75%の大幅利上げ後の市場反応

FXニュース:欧州中央銀行(ECB)が0.75%の大幅利上げ後の市場反応

FXニュース:欧州中央銀行(ECB)が0.75%の大幅利上げ後の市場反応

東西FXニュース – 2022年9月9日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利上げ継続姿勢
  • 岸田首相と黒田日銀総裁会談で政府介入警戒が今日の抵抗要因に
  • 女王崩御の英国で政府が家計支援等の物価急騰対策を発表

今日2022年9月9日金曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時の外為取引時間の対ドル円相場の為替レートは、円の安値が143円95銭前後から高値142円14銭前後の値動き幅約1円81銭で、今夜17時の東京外国為替市場の終値は142円40〜41銭前後で、前日同時刻の前東京終値の143円82〜83銭前後と比較すると、約1円41銭の大幅な円高ドル安の円安抵抗となった。

今日の日本市場での円安抵抗の原因は、昨夜に欧州ユーロ圏の新政策金利が0.75%の大幅利上げがされたことで対ドルでのユーロ買いがドル円相場にも影響したことや、今日の昼頃に発表された日本政府の岸田文雄首相と日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁の会談で、最近急速に進んだ円安への政府介入警戒の一時的な円買いが、日本市場時間のアジア市場と午後の欧州英国市場などの主に海外市場で起きた影響が大きい。

世界市場の時間の流れに沿った為替相場の値動きトレンドの解説としては、まず、昨日の東西FXニュースでも予告していた通り、昨夜21時15分の欧州英国市場の午後で米国ニューヨーク市場の朝の時間に、欧州中央銀行(ECB)理事会が新政策金利を発表し、予想通りに0.75%の大幅な利上げを決定し、前回の0.5%の利上げ分と合わせると、欧州ユーロ圏の新政策金利は1.25%になった。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、「今後の会合でも利上げ継続をする予定で、その回数は恐らく、今回を含めて2回よりも多く、5回よりは少ない」と記者会見で発言したため、欧州の長期金利の指標となる欧州債利回りも上昇し、ユーロ買いのドル売りが優勢になり、対ユーロでのドル下落がドル円相場にも影響した。ただし、ユーロ円では既に日欧金利差拡大は市場予想の範囲内で起きていた後だったので、それまでは安全資産のドルに対して等価割れで下落していたユーロが、等価付近に上昇した動きの方が影響した。

ただし、欧州ユーロの0.75%の大幅な利上げ幅に関しては市場予想の範囲内で、利上げの継続はあっても、必ずしも米国よりも大幅な利上げ継続とは限らないという予測と、21時半に発表された米国の最新経済指標の新規失業保険申請件数が前回の23.2万件(改定値 22.8万件)と市場予想の23.4万件に対し22.2万件に改善されていたことでは、上昇後のユーロが利益確定で売られてドルが買い戻され、上昇後のユーロはやや横ばいに近い動きにもなった。

22時10分頃には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、米国のインフレ対策の利上げ継続について、「我々は行動を強化する必要があり、やり遂げるまでは続けなくてはならない」と発言したことなどを受けて、米長期金利が一時3.33%を目前に上昇し、3.32%台付近の高水準になったことから、日米金利差拡大予想でのドル買い円売りが起きた。

しかし、昨夜のパウエル議長の発言には、これまでと似た内容も多かったために、144円台中盤近くにドルが円に対して上昇した後には、高値圏のドルの利益確定売りと持ち高調整の円買いなどで、ドルは今週これまでに急速に高騰した後の市場抵抗で一時下落も始めた。

今朝までの米国ニューヨーク市場でのドル円相場の値動きは、ドルの高値で円の安値の144円43銭からドルの安値で円の高値の143円41銭で、今朝6時のニューヨーク市場のドル円相場の終値は144円5~15銭付近で、前日同時刻比では約35銭の円安ドル高であった。

今朝8時50分に発表された日本の最新経済指標の8月のマネーストックM2は、前回と市場予想と同じ3.4%の横ばいで、その後に9時から始まった今日の日本の東京外国為替市場では、今週は日米金利差拡大予想でかなり急速な円安ドル高が進んだ後なので、今朝のユーロの利上げ後の動向や米国市場後半の市場抵抗のトレンドから、週末を前にした持ち高調整が活発になり、早朝に144円付近であった高値圏のドルの利益確定売りと安値の円買いの抵抗が活発になり、今朝9時の市場開始時頃が今日の日本市場のドルの高値で円の安値の143円95銭付近の記録となった。

今朝10時前の仲値決済では、今日は明日の10日が土曜日であるために、実質的には5と10のつく日本企業の決済日の集中しやすい五十日にあたり、輸入実需の円売りドル買いと輸出企業のドル売り円買いが交錯し、やや横ばいに近い動きになった。

しかし、昼頃に前述の日本政府の岸田文雄首相と日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁の会談が発表され、今週は一時145円目前を記録するなど急速に進んだ円安への政府介入警戒の一時的な円買いが日本市場時間のアジア市場と午後の欧州英国市場などの主に海外市場で起きた影響が今日の午後の円安抵抗要因になり、円相場が急上昇して今週の下げ幅を縮め、前日比では大幅な円高ドル安になった。

そのため、午後の対ドルでの円相場の上昇を受けて、今夜17時の今日の東京外国為替市場でのドル円相場の終値は142円40〜41銭付近で、前日同時刻の前東京終値比較では約1円41銭の大幅な円高ドル安の円安抵抗になった。

尚、今夜この後の21時からの米国ニューヨーク市場では、23時に最新米国経済指標の7月の米卸売売上高の発表などが予定されている。

今日のユーロの円相場は、先述の欧州中央銀行(ECB)の0.75%の大幅利上げ後の影響と日欧金利差拡大で、今朝から昼頃までは円に対してユーロが大きく上昇した。昼頃からは日本政府の岸田文雄首相と日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁の会談で、欧州英国市場などで政府介入の警戒感から高値になったユーロの利益確定売りと持ち高調整で安値の円買いの抵抗は入ったが、17時の今日の東京外国為替市場でのユーロ円相場の終値は143円78~81銭付近で、前日同時刻比で約24銭の円安ユーロ高であった。

ユーロ対ドルの17時の今日の東京外国為替市場での終値も、欧州利上げ後のユーロ上昇のパリティ(等価)超えで、1.0097~1.0098ドル付近の前日同時刻比で約1.16セントのユーロ高ドル安になっていた。

英ポンドは、英政府が高インフレ時の家計支援などの物価急騰対策を発表し、昨夜の英国ロンドン市場では、英ポンド買いでドルや円に対して一時上昇した。

また、英国ロンドンのウェストミンスター寺院でのエリザベス女王国葬に向けて、世界の著名人や首脳達が英国に一時集まる可能性から、英ポンドが買われて今朝は昼頃までは上昇していたが、昼の日本政府と日銀の会談の政府介入の警戒感などから、午後にはドルやユーロ同様に英ポンドに対しても円相場が大きく上昇した。

そのため、今夜17の東京外国為替市場での英ポンドの円相場の終値は165円53~59銭付近で、前日同時刻比で約17銭の円高ポンド安であった。

在位70年7ヶ月の世界記録を持ち国民に愛されるエリザベス女王は、今年の春の新型コロナ感染後には歩行障害などに悩まされながらも、数日前にも杖をついて新英首相を迎えるなどの公務をしていたが、昨日の午後に夏の静養先のスコットランドのバルモラル城で享年96歳で崩御となり、棺がロンドンに運ばれて国葬の約4日前からウェストミンスターホールに安置される予定で一般の面会も可能であるために、すでにバッキンガム宮殿やウェストミンスター周辺には参列者や観光客達が訪れており、今日も国砲や新国王となる長男のチャールズ皇太子(新国王名はチャールズ3世)のスピーチなどが予定されており、夏のジュビリーに続き、観光産業などの経済などに一時影響を及ぼす可能性もある。

英国中央銀行イングランド銀行BoE)にも、インフレ対策での利上げ継続予想が出ており、日英金利差拡大予想では今日の午後の円相場の上昇後にはポンド買いの抵抗も入っていたが、英国女王の不在で英国の先行き不安感もあり、今夜その後の英国ロンドン市場では、19時台には英ポンドは低リスク通貨の円に対しての下げ幅を一段と広げていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年9月9日の日本時間(JST)19時31分(英国夏時間(GMT+1)11時31分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:31の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 141.70 〜 141.71 -2.11(円高
ユーロ/円 142.98 〜 142.99 -0.56(円高
ユーロ/ドル 1.0089 〜 1.0091 +0.0108(ドル安)
英ポンド/円 164.43 〜 164.49 -1.27(円高
スイスフラン/円 148.03 〜 148.09 -0.45(円高
豪ドル/円 97.18 〜 97.22 -0.07(円高

 

www.tozaifx.com

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。